授業、チャペル礼拝、友人との交わり
キャンパス生活のすべてが教会につながる。
私は学部4年生の夏期伝道実習で、「香長伝道圏」に派遣されました。ここは高知県と徳島県にまたがる13の教会が伝道協力をしているエリアで、複数の教会を廻りながら子どものキャンプに参加したり、家庭集会で献身の証しをお話ししたり、スケジュールはもりだくさん。説教は、同じテーマの説教を計7箇所の教会で行い、その都度牧師にアドバイスをいただいて改訂を重ねました。その結果、実習の最後に語った説教は、最初に準備したものとはまったくの別物になり、「ここまで深くなるのか」と自分でも驚きました。
そんな夏期伝道で感じたのは、なによりも「伝道することの楽しさ、喜び」です。それは、出会った先輩牧師の方々、教会員の皆さんの熱い伝道のスピリットに触れたからだと思います。夏期伝で訪れた教会は、大きくても礼拝出席が20人ぐらい、小さいと5人ぐらいでしたが、それでも教会同士支え合い「香長伝道圏」全体で伝道するという機運がとても強いのが印象的でした。例えば、ある教会が伝道集会をするとなると、近隣の別教会の牧師たちも集まってチラシを配ります。また車で移動中、教会のない町に通りかかると牧師が「この町にいつか教会を建てたい。まずは家庭集会からはじめよう」といったビジョンをワクワクした様子で話されます。大学に戻ってからもその伝道の熱意に背中を押され続けて、後期は授業や教会生活に、それまで以上に熱心に取り組みました。
私の夏期伝体験は一例にすぎません。楽しい毎日の中には、緊張したり、精神力、体力を使い果たすこともありました。でも、思い切って飛び込めば必ず「伝道の喜び」に触れることができます。これも神学生に与えられる大きな恵みだと思います。