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大学案内2011/卒業生インタビュー今村教諭 PDF
(情報はすべて2011年度のものです)

山下泰嗣牧師

今村 栄児(いまむらえいじ)
明治学院中学校・東村山高等学校
チャプレン・聖書科教諭

▼今村教諭のこれまで

▲1968年 千葉県生まれ。幼いころ亡くなった祖父は素封家の生まれで村唯一のクリスチャンだった。しかし、一家は一般的なノンクリスチャン家庭として、暮らしていた。

▲1993年 東京神学大学3年次編入学。

▲1998年 東京神学大学大学院修了。東北学院中学校・高等学校聖書科教諭に赴任。

▲2003年 明治学院中学校・東村山高等学校の聖書科教諭・チャプレンとして着任し、今にいたる。

今村教諭のある1日
08:00 職員礼拝
08:40 チャペル礼拝
09:10-15:00 授業(週に17コマ+αを担当)
空き時間に各種会議(生徒指導面接)
15:00-15:30 ホームルーム
15:30- 生徒指導面接、委員会や部活動を顧問として指導
18:30- 学年の仕事、学校行事の準備、テスト等の採点授業準備など
20:00頃 帰宅

※取材時は、クラス担任、高校生徒会担当、募集入試委員、宗教委員(キリスト教活動委員)を務め、クラブ活動として、キリスト教研究会、中学男子バスケットボール部の顧問、日曜日は出席教会で教会学校教師。
 

伝道者は人生のすべてに関わる。
教務教師にも、骨太の神学が必要 。

 は、東神大を不合格になったことがあります。
大学の授業「キリスト教概論」聖書に出会い、 さらに西洋古典哲学を学び、中世の聖人伝説をラテン語で 読んだりしているうちに、この偉人、聖人たちが命をかけ て「神よ、キリストよ」と呼びかけるものは何なのかが気に なり始めました。大学3年生のある日、県立図書館に行っ た折に千葉教会を訪ねました。実は、私の祖父は村唯一の クリスチャン。亡くなるまで一人でこの教会に出席してい たのです。古くからの教会員によると祖父のあだ名は“哲 学者”で、その孫が哲学科の大学生として現れた巡り合わ せを、とても喜んでくれました。こうして教会に通うように なり、しばらくして洗礼を受けました。
 大学卒業後、牧師と話すうちに東京神学大学で学びた いと思い立ちましたが―冒頭のように、入学は叶いませ んでした。面接で「召命、献身について思いを述べてくださ いと問われて、言葉を返せなかったのです。
 当時の私は、礼拝出席以外の教会の交わりにはほとんど 加わらず、どこかでキリスト教を「学問対象」と捉えていた のかもしれません。態度を改め、教会学校教師の奉仕や委 員会活動に参加して初めて「教会はなんと有機的に動いて いるのだろう!」と生から死まで人生の全てに関わる豊か
な働きを実感。ようやく「キリスト教と教会に仕える」という 召命が与えられました。
 神学校卒業時には、ギリギリになって教務教師として声 がかかりました。教会に仕えるつもりでいたので、赴任し たときにはカリキュラムも知らず生徒に教える心構えもで きていません。当然、授業も学級運営もうまくいかず、教員 になるべくしてなった同僚の中で違和感を抱え、迷惑をか け通しでした。その後誘われたのが今の学校です。「向いて いないと思いますよ」と一度はお断りしたのですが「そんな 先生だからこそ来ていただきたい」との言葉。本当にあり がたかったです。
 こんなデコボコ道の教員人生ですが、それでもなんとか 倒れず来たのは、東神大で“骨太の”神学をしっかり学ぶこ とができたからだと思います。例えば「学校礼拝ではどん な讃美歌を歌うべきか」といった議論が起きたとき、判断 の根本には神学が必要です。授業はもちろん、神学に根差
したキリスト教の真髄を真剣勝負でぶつけます。そんな私 のことを生徒らは「暑苦しい」と言いつつ、応えてくれま す。高校3年生の選択授業では神学者マクグラスのテキス トを用い「神の全能性について」等のテーマに力いっぱい 挑みますし、チャペル礼拝の最後の祝祷、とくにアロンの 祝祷が大好きで教会に通うようになって受洗した子もい る。こんな素晴らしい働きに用いられるためにも、東神大 を目指す方には、とことん神学を学び、神学と格闘してい ただきたいと思います。今の私も、神学生時代の厚みのあ
る学びに助けられてきたのです。

 

 
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