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大学案内2010/卒業生インタビュー伊藤先生 
(情報はすべて2010年度のものです)PDF12

伊藤悟牧師

伊藤悟(いとうさとる)教授
青山学院大学
宗教主任・教育人間科学部教授

▼伊藤先生のこれまで

▲1965年 北海道生まれ 新潟県の敬和学園高校を経て1984年 青山学院大学経済学部入学。教職課程の履修、また教会学校教師として中高生との交わりを通して、キリスト教教育への関心を高める。

▲1987年 大学卒業後、アメリカのノースウェスタン・カレッジにてキリスト教教育学を専攻、その後、ウェスタン神学大学院に学び、宗教教育学修士課程を修了。

▲1991年 帰国後、東京神学大学大学院に入学。

▲1994年 同大学院修了と同時に北星学園女子短期大学の宗教主任として赴任し8年間務める。その間5年間は日本基督教団札幌教会の協力牧師も兼任。

▲2003年 青山学院大学の宗教主任として着任し、キリスト教概論、キリスト教教育論、キリスト教学校論などの授業を担当。また、大学礼拝や学内のキリスト教諸行事の執行、宗教センターの諸行事、キリスト教学校教員後継者養成プログラムの実施、学校諸団体の指導などを行う。

伊藤先生のある1週間
教会学校での奉仕、礼拝出席。礼拝説教に招かれることもしばしば。
午前は礼拝と授業、午後はゼミナール
午前は礼拝と授業、昼休み「聖書に親しむ会」、午後は会議のためキャンパス移動
午前は授業・説教の準備、研究活動、午後は学科分科会および教授会
午前は礼拝と授業、昼休み「キリスト教文化に親しむ会」、午後は学生面談、学会執務等
在宅研究日(授業や説教の準備、研究活動・執筆)、夕方から会議
午前は授業、午後は教員養成講座の講師、夕方は学生団体との打ち合わせ

キリスト教教育分野の研究や執筆活動を行いつつ、学会活動では、日本キリスト教教育学会常務理事、日本基督教学会幹事、学校伝道研究会副会長としての責任を負っている。

 

現代の日本で、2万人の若者を相手に福音を語ることができる。
短期決戦でダイナミックな伝道を担う大学宗教主任のつとめ。

 “迷うときは、躊躇なく困難と思われる方へ進め”。大学4年生の夏に参加した学生修養会で、ある学生が質問しました。質問は覚えていませんが、講師の答えが私の胸に突き刺さりました。すでに企業への就職活動を展開していましたが、キリスト教教育の道に進みたいという思いもあり、迷っていたのでまさに天啓。神さまが私に語りかけてくださったのです。

 改めて大学の先生に相談すると、日本で体系的にキリスト教教育、とくに教会教育を学ぶのは困難とのこと。そこで、英語は大の苦手でしたが、まずはアメリカの大学院で学ぶことを決意し渡米。さらに、伝道者として日本の教会に仕えるのならば牧師としてのトレーニングも必要とのアドバイスを得て、帰国後、東京神学大学大学院に入学しました。当初は、教会教育に携わりたいと思っていましたが、神さまによる巡り合わせで母校・青山学院大学に遣わされ、今年で9年目になります。

 青山学院は今年創立136年を迎えましたが、昨今ではキリスト教大学と知らずに入学してくる学生もいるほど、日常的には世俗の世界です。私の担当するキリスト教概論でも、学期の初めの頃は“洗脳されないぞ”とか“宗教なんて欺瞞だ”と批判的に構えている学生も多い。ところが回を重ねると「もしかしたら、これは人生に関わる大切な話かもしれない」と表情が変わり、がぜん意欲が高まる学生が出てくる。それが面白くてたまりませんね。

 学生が大学に在籍するのはたいてい4年間ですから、私たち大学宗教主任の伝道は短期決戦。毎日行われる大学礼拝の出席者も、最近はずいぶん増えました。が、大学生はもちろん、職員も含めてほとんどがノンクリスチャンで、すぐに洗礼や教会生活へ結びつくわけではありません。それでも、「大学をやめようと決意して、最後にチャペル礼拝の出たが、そこで聞いたメッセージによって思いとどまった」などという話を聞くと、いまも、生きて働かれている主イエスを感じます。ここではキリストを知らない2万人もの人々に向けて福音を語ることができます。授業、礼拝、諸行事、委員会などを渡り歩く多忙な毎日ですが、実にダイナミックな伝道に携わる喜びがあります。

 若い世代と接する中で、彼らは人の痛みを知る、深く感動して涙を流す、一緒に喜び合う、限られたものを分かち合う・・・・・・といったことが少ないのではないかと感じます。主イエスは、日々の生活の中で私たちに出会ってくださる。その出会いに気づくには、リアルな感情や生活体験が必要です。そこで、青山学院の宗教センターでは、フィリピンのスラム街や貧困に苦しむ人々を訪ね歩くツアーなど、最近は体験から学ぶプログラムを多く取り入れようとしています。ちょうど先日、そのスタディツアーから戻ったところですが、リーダー役の大学生も、参加した初等部(小学校)、中等部(中学校)の生徒たちも、それぞれに深い思いを刻んできました。彼らがこれからどんなふうに主イエスと出会い、神の国の担い手として成長していくのか、本当に楽しみです。

 

 
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