「福音の真理」を伝える伝道者を、いまの世に PDF02
東京神学大学学長 近藤勝彦
東京神学大学は、神学部・神学科の単科大学です。このことは、現代の社会に主イエス・キリストの福音を伝えるためにひたすら伝道者・牧師を養成することにかけた大学ということです。そのために必要な神学研究と教育を行っています。こういう大学は日本で唯一のものと言ってよいでしょう。
現代人の誰もが、心の底で真実の支えや救いを必要としているのではないでしょうか。人生の本当の生きる意味、そして力はどこから来るのでしょうか。人と人とのつながりを生み出し、支えてくれるものは何でしょうか。私たちの世界はどこに向かっていくのでしょうか。希望はあるのでしょうか。これらの問いはみな「福音の真理」を尋ね求める問いと言ってよいでしょう。こうした現代人の問いに答える福音を生き生きと語り、伝える伝道者が必要です。この意味ある働きのために皆さんの献身が必要とされています。
東京神学大学の卒業生は、全国の諸教会の牧師として、それぞれの地域社会で福音を伝えています。またキリスト教学校の聖書科教師として、あるいはキリスト教大学のチャプレンや教授として働いている人もおります。キリスト教病院のチャプレンもいます。
こうした奉仕のためには、学問的な訓練が必要です。東京神学大学の学問的水準は国際的にどこに出してもひけをとるものではありません。東京神学大学は二つの専攻(組織神学と聖書神学)において博士の学位を出していますが、さらに卒業生の牧師としてまた学校教師としての実績がこの大学の水準の高さをよく示しています。洗礼を受けて、献身の志を与えられた方々の入学をお待ちしています。