福音とは喜ばしい知らせのことです。悲しみや苦しみに打ちひしがれているこの世界に、喜ぶことのできる御言葉の種を届けること、今こそそれが求められています。でもそのことに携わろうとする働き人が足りません。
「イエスは舟から上がり、大勢の群衆を見て、飼い主のいない羊のような有様を深く憐れみ、いろいろと教え始められた」(マルコ 6 : 34)。飼い主のいない羊の状況、それは今もなお私たちの世界の状況です。どう生きたらよいか分からず迷い続ける現代の羊たちにも、羊飼いが必要です。でもそのことに携わろうとする貴重な人材が足りません。
ぜひここに来て、御言葉の種蒔きをする働き人に、 そしてまことの羊飼いに仕える羊飼いになるための、 最強の知識と訓練を身につけてください。
ここには、キリスト教神学を専門的に探求し研鑽する学問的集中があります。しかしそれは、常に幅広い視野に立った上での集中です。この深さと広さをたえず意識しつつ、世界水準での神学的専門知を提供しようとしています。しかしすべては、現代を生き悩む人々に希望の種を正しく届け、傷ついた魂の牧者となるためにこそあります。
グローバル時代を迎えている今、日本は内向きになるのではなく、人も文化も新たに変革される必要があります。そして世界を超えた神の言葉だけが、世界を根底から新たに変革する力を持っているのです。
東京神学大学 芳賀 力