東京神学大学では、教会あるいはキリスト教学校などですでに働いている牧師・伝道者の生涯教育のために、できるだけ適切な機会を提供しようと考え、「継続教育」のプログラムを持っています。これは正教師、補教師を問わず、すでに教職として働いている人の神学的なリフレッシュ、継続的な神学的自己形成ために、大学院の科目の中から特に有意味と思われる科目を広く開放しているものです。教会の形成、伝道の課題との取り組みにおいて根本をなす神学的姿勢の再形成のために、あるいは現代の神学の先端的な課題に触れる場としても活用されてきました。大学院の学生と共同の学習・研鑚の場になりますが、実際の伝道・牧会、教会形成、あるいは聖書科教師としての働きの中で培った問題意識をもって科目を選択してほしいと思います。そうした教職者の参加は、神学生にとっても有益な刺激になることは、これまでの長い実績で経験しているところです。これまでには片道3時間以上もかけて、週一日「継続教育」に参加した例が幾人もあります。教会、あるいはキリスト教学校においても、教職者の継続教育の意味を理解して、時間や費用の点でできるだけ便宜と協力をはかっていただけるように、本学としても期待しています。