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聖書神学
 
旧約聖書神学I
 旧約聖書とは何か。歴史的文献学的見地からこの問いに取り組む。正典としての旧約聖書の成立過程とその歴史的背景および本文伝承の歴史を概観した後、モーセ五書批判の諸問題を考察する。

旧約聖書神学II
 旧約聖書諸文書の成立過程とその歴史的背景から、旧約正典ならびにユダヤ教正典全体の構造と諸文書間の緊張関係を明らかにする。扱う範囲は、申命記、申命記的歴史、歴代志的歴史、詩篇および詩文学。

旧約聖書神学III
 預言者とは何か。そして預言書とは何か。預言者は、他に比べうるもののない神の言葉の伝承を生み出したのか。預言とは何か。これらの諸問題を明らかにする。また、近年盛んに議論されている預言書の形成の問題を考察する。

旧約聖書釈義a
 旧約聖書に基づく説教を目指して釈義の課題を考える。まず、言語学的、文(献)学的、また歴史学的な方法と知見を土台とする釈義が、どのように位置付けられるかを論じる。また、神学辞典や注解書など、第二次文献の使い方を解説する。

旧約聖書釈義b
 前期の学びを基礎にして、旧約テキストを具体的に釈義する。併せて、釈義論文の書き方を指導し、年度末には釈義レポートを提出していただく。

ギリシャ語I
 毎年前期に開講され(週二回)、新約聖書のギリシャ語の初期文法を教科書に従って学んでいく。この学びを通して、辞書などの助けをかりながら一人で読解できる能力を養う。

ギリシャ語II

 週一回のクラスで、ギリシャ語Iを履修した学生がさらに文法の理解を深め、実際に原典に取り組むための訓練のクラスである。具体的に安易な新約原典を読んでいく。

新約聖書神学I
 新約聖書を学問的に読む訓練をするクラスである。主に講義を通して新約聖書神学の諸課題、諸問題に触れる。新約聖書神学の総論(聖書学とは何か、正典としての新約聖書、新約聖書のテキスト、時代史的な背景)および各論として共観福音書(マタイ、マルコ、ルカ各福音書に関する歴史的、文学的、神学的諸問題)を扱う。

新約聖書神学II
 新約聖書神学Iを履修した学生が、さらに新約諸文書についての理解を深めるためのクラス。具体的には、使徒言行録、およびヨハネ文書(福音書、書簡、黙示録)に関する歴史的、文学的、神学的諸問題について学ぶ。

新約聖書神学III
 新約聖書神学IおよびIIを終えた者のためのクラス。原始教会(その史的問題、自己理解、キリスト論)とパウロの神学(キリスト論、神の義、人間論、信仰、新生、教会論、終末論など)について学ぶ。

新約聖書釈義a、b
 前期、後期通年でとるクラス。現代の新約聖書学の多様な方法論について学ぶ。まず釈義とは何かという序論的な講義をした後、前期は主に歴史的批評的方法論、後期はそれを乗り越えようとする新しい方法論を学んだ後、ある新約テキストについての釈義の実践を(学生の参加によって)する。

 

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